私が会話するとき、苦手だと感じること

 私は会話が得意ではない。この文章は、私が会話をする時どのような事を特に不得手とするかについて述べる。この文章には読み手が共感する事が言語化されていて自己理解/表現が進むかもしれないし、会話を苦手とする人がどんな事に躓いてるのかを理解するのに役立つ可能性がある。

 

 私が会話で上手くできないことは以下のことである:

(Ⅰ) 言語化に関する困難(時間がかかる、要求される即応的な返答が出来ない)

 全般的に会話の不足によって日本語に十分習熟していないことに起因する。

(1) ある話題に対して、どう感じるかについて聞かれた時

 特に何も感じていないため、困ることが多い。(Ⅲ)(1)で述べるように、どう感じるかをわざわざ聞いてくる理由が良く分からない場合が多いのも返答に困る理由である。ふりかえってみると、相手は、本当は自分がどう感じたかを話したいが、いきなり自分の話をするのも一方的なので形式的に相手の感想を聞く、という理由で尋ねてくるような感じがする。たいていの場合、相手と感想が異なり、相手が望んでいた共感的なコミュニケーションへの道を塞いでしまう。

(2) 道案内のような、物の配置関係を説明する時

 普段、見た光景をいちいち言語化することはしていないため、すぐに言葉が出てこない。道案内の場合、相手が知らない場所を説明するため、曖昧な言葉では伝わらないところも難易度が高い所以である。

 また、私はイメージを記憶するのが苦手なため改めて聞かれても思い出せないことも躓くポイントである。

 また続く(3)の固有名詞を記憶するのが苦手であることも、また(2)を困難にする。

(3) 固有名詞を大量に含む説明を行う時

 日常の固有名詞をすべて素早く適切に言えないことに起因する。私の場合、特に洋服や食品に多い。

 

(Ⅱ) 会話を続けること

(1) 相手の提示した話題に対して的確な具体例を示すこと

(2) 会話を終わらせないように話を広げること

(Ⅲ) 会話そのものに対する(私の)不理解

(1) なぜ、話しかけられているのか分からない

 なぜ相手がそのことを話してくる/聞いてくるのか分からないと、私は相手が言う内容を上手く理解することが難しくなり、返答も難しくなる。

(2) 会話のどこがおもしろいのか分からない

 人は何をモチベーションに会話をしようとするのかイマイチ分からない。

(3) どんな会話をみんなが面白いと思うのか分からない

 (2)が分からないので、(3)も分からない。

(IV) 私の能力的な問題

 会話はテンポがあり、即応的なレスポンスが不可欠である。しかし、これは以下の属人的な要因によって困難になる。

(1) 意思決定の遅さ

 素早く決めることが苦手である。これは対象への興味の薄さや理解の浅さも要因の一つである。

(2) 会話の流れの予測から複数の選択肢を見出してしまう故の処理落ち

 意思決定が遅いのにもかかわらず、選択肢をたくさん挙げるのは得意なため、会話の返答に迷いが生じる。

(3) 私という人間に対する不信感

また、無理に話そうとするとつい噓をついてしまうことがある。この経験から、あんまり無理に会話をしないようにしている。